ロサンゼルス オリンピック公式パン屋の歴史的建造物
カルバーシティーのベニス ブルバード沿いを車で走ると、急にアールデコ調の巨大な建物群が見えるのですが、実はこれ、1931年に開業されロサンゼルス オリンピック競技大会の公式パンとしての指定されたThe Helms Bakeryの建物を修復したものなのです。
Olympic Games Bakers - Choice of Olympic Champions (オリンピック チャンピオンの選択)
この写真の屋根の上の修復されたネオンサインのスローガンのとおり、ヘルムズ ベーカリー創業者、Paul Hoy Helmsは開業から1年後、1932年のロサンゼルスオリンピックにブランドを結びつけ、オリンピック村にパンを供給する契約を獲得し、ベーカリーは発展することとなります。地元でいくつかの番組なども後援し、NASAのアポロ11号の宇宙ミッションにもパンを提供、「First bread on the moon - 月の最初のパン」としても有名となるのですが、その後の1969年にベーカリーは閉鎖となります。1970年代、Walter N. Marks Inc.がその建物を購入し復元、今ではLAのランドマークに指定され、エキスポラインのカルバーシティ駅に最も近い、有名ブランドとの5つのショールームを備えた家具やインテリアデザインを専門とするショップやレストランなどの商業施設、ヘルムズ ベーカリー ディストリクトとして知られています。この他では見ないショップの数々、いくつかの店舗をご紹介したいと思います。
ちょうど看板下のH.D. Buttercupは一見スイーツショップのような会社名ですが、実はロサンゼルスやサンフランシスコを拠点とする家具屋で、この軍艦店に当たる店舗は驚くほど巨大です!
店内には様々なオブジェが所狭しと並べてあり、写真中央のApolloのオブジェにはSOLD-売約済の文字も。なんと商品でした。
まるで体育館なみの広さで、遊び心あるショールームが延々と続いています。
ディズニーのオブジェがお出迎えの二階にはクリアランスセクションも!なかなか運動になります。
一方同じ並びにある Room & Board、こちらも負けず劣らずの広さを誇る家具屋。より実用性が高い感じの家具を取り揃えている感じでしょうか。
上質なオフィス系の家具も多数あり。本気で購入したい人には実際に目で見て試すことができるチャンスです。セクションごとに見やすく並べています。
食器などの小物もあり。
たまに大手の家具屋などにあるドリンクサービス。もちろん無料! しかし持って店内を回るのは避けた方がいいかもしれません。
アメリカで大手のキッチンやバス、トイレなどの配管製品で知られているKohlerのショールーム。
こちらも本気で購入を考えている人には目で見るチャンス!
こちらにはアート系の本屋もあり。
まるで図書館のように広く静かな館内。写真集など見ているだけで楽しい本が並んでいます。
本の撮影やドリンク類は禁止なので要注意(フロントカウンターで預かってくれるようです。)
ところでヘルムズ ベーカリーはどこに?という疑問が浮かぶのですが、この黄色い小型トラックを発見! 実はヘルムズ ベーカリー カフェは建設中とのことで、こちらでパンを販売しているのみとなります。
ヘルムズ ベーカリーは150種類のアイテムを大量に販売していましたが、いずれも店頭では販売されず、配達コーチと呼ばれるトラックのみで顧客の家に直接届けられていました。 この黄色いコーチはヘルムズ ベーカリーのシンボルで、オリジナルのコーチはロサンゼルス ピーターセン自動車博物館で見ることができます。
その他ランプや絨毯の店など、多くのショップがあり、時間があっという間に過ぎてしまいますが、無料パーキングが充実、ベニス ブルバードを隔てて向かいにもあるので安心です。
レストラン等もいくつかありますのでランチを兼ねて散策してみてはいかがでしょう。
Helms Bakery District
Mon-Sat 10AM-7PM
Sun 11AM-6PM